「ビジネスモデルとは、会社がどのように利益を継続的に出しているかという、仕組みの事です。業務の内容によりビジネスモデルは様々ですが、どんな事業でも、一定期間操業していれば自ずとビジネスモデルは固まってきます。ただし、ビジネスモデルの違いにより、経営者がかける労力や心労が大きく違ってきますので、利益を大きくするにはビジネスモデルのより良い変更、改良が必要になります。」

・ビジネスモデルは例を上げて説明するのが一番だと思います。
一番分かりやすい例を少し大げさに紹介すれば、住宅の仕事です。

あなたがマイホームを購入すると仮定します。地元の工務店や大工さんにお願いする場合と大手〇〇ハウスといったメーカーにお願いする場合の二つの選択肢があるとします。消費者のあなたは双方から話を聞いたり、カタログを見て研究したり、予算や周りの家との調和なども考慮しながら「こんな感じで」と決める事になります。でも、外観や値段はそれほど変わりません。これが顧客の視点です。

一方、提供する側の仕事の進め方はまるで違います。地元工務店は顧客の要望を細かくヒアリングして建築士が図面に落とします、木材メーカー、建具メーカー、住宅設備メーカーなどに引き合いを出して、納期や価格を交渉、仕入れの準備をします。土台工事から最終的な内装工事に至るまで、職人の入る順番とスケジュールの進行にも気を使い、準備に3ヵ月から半年、実際の着工から完成に至るまで半年から一年以上はかかります。

一方、大手メーカーの場合は、顧客とのやり取りはカタログの申込み用紙にある様々な選択肢に〇を付けてもらい、同意事項に署名してもらえば、あとはその申込み用紙を本部に送信して、一、二か月待つと、メーカーの工場があなたの家を建設するのに必要なフレームやパネルなど様々な部品を整えて、現地の提携する組み立て業者に送りつけ、半年程待てば完成です。
説明するまでもなく、どちらの方が、仕事がシンプルで利益率が高いかは明白です。

出来ればあなたのビジネスも、後者のように進められれば理想的です。昨日起業したてのスモールビジネスと大手と比較するのは的外れと意見が出そうですが、それこそ的外れです。経営者が知恵を出し工夫をすれば利益率の高い、効率的なビジネスモデルを導入して仕事を進める事は十分可能です。

もし、あなたが自分の工務店ビジネスを効率的にしたければ、ヒアリングの際に外観の顧客のこだわりの部分以外すべて自作でカタログを製作して、大手〇〇ハウスのやり方を一部取り入れます。つまり、カタログに載せてある設備などのオプションは、日ごろ取引のある地元業者の汎用品から選択してもらうと言った具合です。全て顧客の要望に膝突き合わせるのではなく、「うちが提供する間取りや内装設備はこのパターンの中からです。でも大手と比べれば、価格は抑えられています」という感じです。

・住宅の例をご説明しましたが、「仕事があれば、そこにはビジネスモデル在り」と言われる程、ビジネスモデルは様々です。代表的なビジネスモデルは以下のように分類されます。

A. ハイリスクハイリターン型、
B. 安全着実でも大きな利益は期待出来ない型、
C.着実な部分とホームランを同時に実現する型、
D. 比較的大きなリターンも期待できるが経営者の心労が絶えない型、
E. ホームランは期待出来ないが、少しのリターンを長期に気苦労なく実現出来る型、などなどです。

自社製品の開発はA。仕入れ販売や業務受託などはB。不動産管理業はC。システム開発や先ほどの工務店ビジネスはD。コピー機販売などの装置産業はEと言う具合です。
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