「少数のスタッフで業務を行っているスモールビジネスの社長はスタッフのちょっとした変化に敏感でなければなりません。いつもと違うという事は、仕事か私生活で変化が起きたという事です。早めに対応します。」

・スタッフの管理も社長の大切な仕事です。少人数で行うスモールビジネスでは人の代わりが大勢いる大企業と異なり、一人一人のスタッフの役割が重要になります。常に気配りを忘れないようにします。

・いつも時間にキチンとしている人が、遅刻しがちになった、無断欠勤はしないが、休みがちになるといった場合、必ず、家庭や学校などで何かあったと考えるべきです。様子を見計らって、さりげなく尋ねて相談に乗ります。
早めの対応で、あなたが頼りにしていた人が、ある日、急に「辞めさせて下さい」という事態が起こらぬ様、予め対応します。風邪などではなさそうだけれど、元気がない、落ち着きがない、顔色が冴えないという場合も同様です。こまめに気配りします。
仕事の事で不満があるかもしれません、コミュニケーションを絶えず心掛けます。

・仕事が拡大して、スタッフの人数が増えてくると、スタッフ同士の対人問題も出てきます。一人ずつランチ等に誘って、状況を把握するよう努めます。他人の事は非難しにくいのが普通ですから、「特にありません。会社ではうまくやっています」という言葉を鵜呑みにせず、定期的に話す機会を作って、本音を引き出すようにします。
もし、スタッフ同士の問題があるようならば、まずは、仕事の連携方法を変える、机の位置を変える、仕事の時間帯や曜日をずらすといった、社長だからすぐに出来る事で対応します。

個人個人と相談する時は「我慢出来なくなったらいつでも自分(社長)に言ってくれ」という一言を忘れないようにして、問題が大きくならないように配慮します。一般的に、個人間のやりとりの問題は、社長の在席する前では、露呈せず、不在の時に起きていると考えます。

小さい職場に限らず、スタッフの悩みは仕事の不満より、人間関係の問題が多いという事は、本書の読者であれば、よく理解している事だと思います。

・また、採用したが、素行が良くない、周りに悪影響ばかりというスタッフは、その事を本人に改善するまで直接注意します。数回の注意の後、改善が見られない場合は警告してからクビにします。
『悪貨は良貨を駆逐する』という言葉が有名ですが、人数の少ない貴方の会社で、その一人の為に職場全体の雰囲気が悪くなるのを避ける為です。
スタッフを解雇する。それも経営者の仕事と割り切ります。
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